2015-07-28

日本の支配構造⑧ 裏天皇の系譜、日銀をつくったのは誰か?

<日銀創設者 松方正義>

<日銀創設者 松方正義>

前回記事の明治の金融制度創設の流れを踏まえ、金融制度の中枢である日銀創設の謎に迫ります。薩摩の松方正義が日銀創設者で、金本位制を確立したとされていますが、その背後構造を追求します。

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●日銀をつくったのは誰か?

>松方は、1877年に渡欧し、1878年3月から12月まで第3共和制下のフランスのパリに滞在したのです。そのときフランス蔵相のレオン・セイから次の3つのアドバイスを受けているのです。レオン・セイは、あの「セイの法則」で有名なフランスの経済学者、ジャン=バティスト・セイの孫です。
1.日本が発券を独占する中央銀行を持つべきである
2.フランス銀行やイングランド銀行は参考にならぬ
3.最新のベルギー国立銀行を例として精査するべし

>松方はフランス滞在時にレオン・セイの紹介である人物と会っています。それは、フランスのアルフォンス・ロスチャイルドであるといわれています。アルフォンスはロスチャイルド家の4代目当主です。
日銀を設立した松方正義は、ロスチャイルドのカウンターパートになっており、以後の日銀総裁は、覇権国とのカウンターパートの関係を持っている人物ばかりなのです。
日本銀行創設とロスチャイルド家_(日銀は誰がどのようにして創設したのか) >より引用

松方はそのために国立銀行条例を改正し、国立銀行から貨幣発行権を奪っている。これが日本の金融史上、重要なポイントである。貨幣発行権を奪われた国立銀行は期限内に私立銀行に転換させられている。日銀券の流通により、江戸時代の「藩札」以来の地方通貨は姿を消し、日本の金融は日銀の支配下に入ったのである。

松方は、この政策を開始するにあたって、太政大臣三条実美と右大臣岩倉を引き連れて明治天皇に拝謁し、途中で政策の転換を行なわないという保証をとっている。
日銀はロスチャイルドが作った①
日銀はロスチャイルドが作った②>より引用

 

●裏天皇が金主様では?(徳川退蔵金貨が金本位制の担保?)

ここまでの情報を整理すると、仏ロスチャイルドの指導を受け、日銀という中央銀行制度を創設したのは松方正義です。その制度の要は金本位制です。金と紙幣との兌換制度を確立することによって、それまでバラバラに発行されていた紙幣を統合しました。

重要な点は、そのような金本位制度の担保となる金は誰が貸したのか?です。仮説ですが、考えられるのは徳川金貨を退蔵していた裏天皇一派です。金本位制度を確立するだけの莫大な金を保有するのは、江戸時代から金本位制を敷いて金の鋳造を独占してきた徳川家⇒それを引き継いだ裏天皇一派以外には考えられません。

※参考までに、「京都ウラ天皇と薩長新政府の暗闘」(落合莞爾著、成甲書房)によると、明治新政府の造幣局で改鋳された金貨の材料には、小栗退蔵の保字金と「古金銀分析所」を通じて民間から回収された金貨が使われたとされています。これは、明治6年頃の話で、明治15年に日銀が開業して兌換紙幣を発行する前の話ですから、兌換紙幣発行の担保として新政府の改鋳金貨が使われた可能性があります。

松方正義は、日銀政策を開始するにあたって、太政大臣三条実美と右大臣岩倉を引き連れて明治天皇に拝謁し、途中で政策の転換を行なわないという保証をとったということですが、三条実美は公家出身の明治政府の最高首脳の一人、岩倉は裏天皇一派で堀川政略を実行した中心人物の一人です。裏天皇一派は、政体(政治・制度)を担う表天皇にボロ儲けをし続けられるように約束させる力があったと見るべきでしょう。

実際、裏天皇一派は、英ロスチャイルドに協力し、イングランド銀行の金本位制の創設にも支援しています。おそらく、その担保となった金も徳川退蔵金の可能性があるのではないでしょうか。

>英国では、金融皇帝ロスチャイルド男爵による金本位制の創設に協力しました。
>金本位制の計画と実施に当たっては、イングランド銀行が中心視されていますが、その裏には京都皇統を継いだ堀川辰吉郎の多大な支援があったのです。
<「明治維新の極秘計画」(落合莞爾著、成甲書房)>より引用

 

これまでの分析を要約すると、表向きは、日銀をつくったのはロスチャイルドの指導を受けた明治新政府の金融官僚(松方正義)とされていますが、その黒幕=金主様は、裏天皇一派であったと考えられます。

List    投稿者 yukitake | 2015-07-28 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

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