2018-03-29

反グローバリズムの潮流(カタルーニャ独立に暗雲、プチデモン前首相拘束。グローバリズム派は強硬路線に転換。)

kimura20171031103201-thumb-720xautoスペインのカタルーニャ州独立問題は、昨年12月に議会選挙で独立支持派が勝利しました。その後、殆ど報道が見られなくなっていましたが、突然、独立派の牽引役であるプチデモン前首相がドイツで拘束されたとの報道が飛び込んできました。どのような経緯があったのか調べてみました。

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反グローバリズムの潮流(カタルーニャ独立問題その後、独立派選挙勝利までの状況)

でお伝えしたように、2017年12月21日の州議会選挙で独立派が135議席中70議席と過半数を獲得しました。しかし、プチデモン前首相をはじめとする指導層が逮捕を逃れるために国外に逃亡しており、政権発足のための首班指名の目途が立たない状況でした。そして、その後の3か月はスペイン政府と独立派の間で、政権樹立に向けた攻防が繰り広げられてきました。

1月21日州政府はプチデモン氏の逮捕状を請求しますが、22日最高裁はこれを拒否。そして翌1月23日、独立派はプチデモン前首相が国外に滞在したまま首相になることを目指しますが、州政府は26日憲法裁判所に無効提訴。憲法裁判所は27日にプチデモン氏の首相就任には、帰国して議会への出席が必要と判断。30日独立派は首相選挙の延期を決定します。

ついに3月2日プチデモン前首相は首相就任を断念し、新候補を指名しますが、その新候補も国内で拘束中で、3月21日候補本人が就任を断念。そして3月23日に新々候補にテルリュ前州政府報道官が指名されると州政府は反逆罪などの罪で拘束します。さらに同時にプチデモン前首相の欧州逮捕状を請求、今度は最高裁がこれを認めて国際逮捕状を発付。3月25日にプチデモン前首相はドイツの司法当局に拘束されます。

テルリュ前州政府報道官は、それまで拘束されていなかったのが、首相候補に指名された途端に反逆罪で拘束と言うのは、あまりにも強引です。独立を先導した人であれば、誰でも反逆罪で拘束できるのであれば、誰を候補に建てても反逆罪で拘束して潰すことが出来ます。スペイン政府もかなり焦っていることは間違いありません。

この間、ヨーロッパではドイツ総選挙での敗北以来、イタリアの総選挙をはじめ反グローバリズム勢力力を増しています。さらには、プーチン大統領が大統領選に圧勝し再選されており、グローバリズムを推進する勢力が、強い危機感を感じてカタルーニャ独立阻止の態度を硬化させたものと思われます。

プチデモン前首相を拘束したのはドイツですが、ドイツも反EU=反グローバリズム勢力が拡大しており、この動きを押さえようと、躍起になっているようです。

 

■スペイン、カタルーニャ前州首相の拘束をデンマークに要請へ2018年1月22日

スペイン検察当局は21日、ベルギーに滞在するプチデモン前州首相が討論会出席のため22日にデンマークを訪問した場合、同国に身柄拘束を要請する方針を示した。スペイン検察当局は21日、直ちに裁判所に逮捕状を再発行するとともに、同氏のデンマーク訪問計画が確認され次第、身柄拘束を同国に要請するよう求める方針を示した。

■スペイン最高裁、カタルーニャ州前首相の欧州逮捕状の再発付拒否2018年1月22日

スペインの最高裁判所は22日、検察当局が請求していたカタルーニャ(Catalonia)自治州のカルレス・プチデモン前首相に対する欧州逮捕状の再発付を拒否した。

■カタルーニャ議会、プチデモンを州首相候補に スペイン政府と対立再燃か2018年1月23日

カタルーニャ自治州の議会は、昨年10月の一方的な「独立宣言」後、海外に滞在するプチデモン前州首相を首相候補に指名した。中央政府は同氏の再任を認めない方針を示しており、対立が再燃する可能性がある。プチデモン氏や支持者らはベルギーからの遠隔統治が可能との考えを表明しているが、スペイン政府はこの可能性を否定し、阻止に向けて提訴する構えを示している。

一方、スペイン最高裁は22日、検察当局によるプチデモン氏への「欧州逮捕状」の再発行請求を却下した。検察は同氏のデンマーク滞在中に同国に身柄拘束を求める方針を示していた。

■カタルーニャ独立問題 信任投票阻止、政府側が提訴2018年1月28日

スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題を巡り、スペイン政府は26日、国外に出たプチデモン前州首相を新たな州首相候補として認めないよう、スペインの憲法裁判所に提訴した。審理の間、新州首相を選出する30日の信任投票が差し止められる可能性もあるが、州議会が従うかは不透明で曲折が予想される。解散に伴う昨年12月の州議会選では、独立派3政党が計70議席で過半数を占めたことから、州議会のトゥレン議長は州首相候補にプチデモン氏を指名した。他に候補はいない。

■カタルーニャ独立問題 首相投票延期2018年1月31日

独立問題に揺れるスペイン北東部カタルーニャ自治州議会のトゥレン議長は30日、同日予定されていたプチデモン前州首相の再任を決める信任投票の延期を決めた。トゥレン氏は「全てが保障されなければならない」と理由を述べた。国外に逃れているプチデモン氏には「反逆」などの容疑で逮捕状が出ており、帰国困難であることを踏まえた発言とみられる。

スペイン憲法裁判所は27日、プチデモン氏の首相就任には、帰国して議会への出席が必要と判断した。一方でプチデモン氏が帰国すれば、身柄を拘束されて議会に出席ができない可能性がある。

■カタルーニャ独立反対が過半数=世論調査、騒動疲れか-スペイン2018年2月24日

州政府系調査機関CEOが23日発表した世論調査によると、独立に反対すると答えた地元住民の割合が53.9%と半数を上回り、昨年10月の前回調査から10.3ポイント増加した。反対の割合が50%に達したのは2015年6月以来。昨秋の独立住民投票に端を発した騒動の長期化に嫌気が差す人々が増えている可能性がある。

独立賛成と答えた人は40.8%と、前回から7.9ポイント減少。調査は1月10日から30日にかけて、同自治州の1200人を対象に実施した。

■プチデモン氏、再任を断念 カタルーニャ独立問題2018年3月2日

ベルギーに滞在するプチデモン前州首相は1日、自身の州首相再任を断念すると発表した。 プチデモン氏はビデオ声明で「早期に州政府を成立させるため、他に方法がない」と述べ、州議会議長に意向を伝えたことを明らかにした。自身に代わる州首相候補として独立派の市民団体代表ジョルディ・サンチェス氏の名を挙げたが、同氏は反逆容疑などでスペイン司法当局に拘束されており、先行きは不透明だ。

■後継候補も自治州首相断念 カタルーニャ独立問題2018年3月21日

スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、反逆容疑などでスペイン司法当局に拘束されている次期州首相候補の市民団体代表ジョルディ・サンチェス氏が州首相就任を断念した。本人に意向を伝えられた州議会のトレン議長が21日、発表した。

■カタルーニャ州新首相候補も拘束 独立問題、テルリュ氏ら5人2018年3月24日

マドリードの司法当局は23日、州議会の保守系独立派が州首相候補に擁立したテルリュ前州政府報道官ら政治家5人を反逆などの容疑で拘束した。一方、外国に滞在するプチデモン前州首相ら6人を同様の容疑で改めて国際手配した。地元メディアが伝えた。

テルリュ氏は22日の州議会で実施された議員投票では、極左系独立派の造反により過半数の支持を得られなかった。しかし議会は24日に再投票を予定しており、拘束されたことで投票実施は不可能となった。独立派内の支持勢力は反発を強めるとみられる。

■カタルーニャ州前首相ら6人に国際逮捕状 スペイン最高裁2018年3月24日

スペインの最高裁判所は23日、同国北東部カタルーニャ自治州のカルレス・プチデモン前首相ら同州独立運動に関与した6人に対する国際逮捕状を発付した。今後、EU加盟国の裁判所が、カタルーニャ州独立派に対して訴追の棄却を含む何らかの判決を下した場合、スペイン政府はその判決に拘束される。

■前カタルーニャ州首相を拘束 国際手配、独北部2018年3月25日

スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、スペイン司法当局の出頭命令を拒み、反逆容疑などで国際手配されていたプチデモン前州首相が25日、ドイツ北部で警察に拘束された

スペイン当局は身柄引き渡しを求めて国際手配し、プチデモン氏らは昨年11月、ベルギー当局に出頭、一時身柄を拘束された。スペイン側が同12月に国際手配を取り下げたため、引き渡しを巡る手続きは停止していたが、スペイン司法当局は今月23日に「捜査上の進展」があったことなどを理由に再びプチデモン氏らを国際手配した。

■前カタルーニャ州首相拘束に抗議デモ2018年3月26日

プチデモン前州首相の身柄拘束に抗議する独立派住民らが25日、州都バルセロナを中心に計数万人規模のデモを行った。地元メディアによると、警官隊との衝突で約50人が負傷した。

州自治権が停止されたカタルーニャでは昨年12月、州議会選挙があり、小差で過半数を維持した独立派3党が当初はプチデモン氏、次いで既に当局が拘束した市民団体代表の州首相選出を目指したが、本人の州議会出席が実現できず断念した。新たに州首相候補となった前州政府報道官も今月23日に拘束され、州政権樹立への協議は行き詰まっている。

■<独・裁判所>前カタルーニャ州首相の勾留を許可2018年3月27日

スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題を巡り、ドイツで拘束されたプチデモン前州首相について、独北部ノイミュンスターの裁判所は26日、勾留を許可した。今後、スペイン当局に身柄の引き渡しが行われれば、独立派は「けん引役」を失うことになり、昨年12月の州議会選後に難航している新州政権の樹立が完全に行き詰まる可能性がある。

これまで州議会議長が新首相候補に指名した、プチデモン氏と勾留が続く独立派の市民団体元代表は、首相指名に必要な議会への出席が困難で首相就任を断念。3人目の首相候補だったトゥルイ前州政府報道官は、22日の信任投票で独立強硬派の「人民連合」(CUP、保有議席数4)が棄権したため不信任となった。

今後、5月22日までに新首相が選出されなければ規定により再選挙となる。独立派は定数135の70議席を占めるにとどまるが、再選挙で過半数に届かなければ独立機運が一気にしぼみかねず、再選挙は避けたいのが本音だ。

※参考サイト:スペインニュース・コムがお届するスペインのニュース

List    投稿者 dairinin | 2018-03-29 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

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