BRICS、金本位による反ドル同盟結成か? ~金貸し世界(欧米日)は、少数派に転落~
ロシアのウクライナ侵攻から、ロシアを封じ込めているかのような報道がなされているが、実態は逆。
追従している国は欧米+日韓くらいで、世界で見ると少数派。中国・インド・ブラジルというBRICSは全て、制裁に加わっていない。
世界経済は、中露側と米欧側に分裂している。石油・ガス・金属・レアメタルなど資源の多くは中露側が持っている。世界最大の人口大国・消費地帯である中国・インド・ブラジルも中露側。欧米はすでに少数派に転落した。
★中露側は、実物経済+金本位制に動いている。
・ロシア金兌換通貨発行への動き。ロシアは世界有数の金産出国でもある。
ロシア政府は、国内での金取引に付加価値税をかけるのをやめた。金地金を通貨とみなし、資産を外貨で貯められなくなった国民に、金地金で貯めるよう政府が奨励している。
・中国はリーマンショック後、金本位制に動いている。14年上海金市場開設、15年ロンドン金市場に参入。官民あわせて現在2.5万トンの保有と推計される。
・中国、インドという金を多く持つ国、そして南アフリカという生産国までもが、国連のロシア侵略決議を棄権しているのは意味があるはず。
・・・既に何らかのネットワーク、反ドル同盟結成が結成されていると思われる。ロシアの侵攻前に結成、その上での侵攻と考えるべき。
★欧米はフェイクマネーが崩壊して敗北していく。
・欧米の最大の強みはマネーの力。債券金融システムが生む巨額のマネー経済。しかし、バブルは崩壊寸前。FRBがインフレ対策として、QEを停止し利上げに入ると、必然的にバブルは崩壊する。米欧側は最大の強みを喪失し、生活必需品である石油ガス鉱物を中露側に握られ、インフレと不況と内政混乱で経済破綻していく近未来が見える。
※金の裏付けのある中露の通貨と、金の裏付けのない通貨、どちらに信用ができ世界のお金が集まるか?しばらく、中露側も経済▼は続くだろうが、資源と実体経済があるので米欧を凌いでいく。そして、欧米と切り離されたことで、債券バブル崩壊の影響も小さくなる。
※日本はどうなるのか?資源高→貿易赤字△→円安の悪循環に陥っていく。そして巨額の国債バブルの存在。円はドルの従属通貨のままインフレ・円安の中に沈んでいくのか?
それとも従米を演出しながら、中露追従に転換するか?推測だが、経済界の気持ちは既に中露に向いている、学者・マスコミ・官僚の頭が切り替わるか?
★追求課題
・ウクライナ戦の意味。制覇力が資力ではなくなった。騙し観念もマスコミの洗脳力も世界には通用しない。
・欧米市場(株・通貨・金利・国債価格)はこれから大暴落か?中露が仕掛けるか?
・各国通貨の裏付けとは?ロシアルーブルは資源通貨。ドル・円はどうなる?
・日本人のアメリカ・西洋信仰はどうなるのか?このままいくのか、特にマスコミ・学者の酷さ。
by タロウ
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コメント2件
匿名 | 2022.06.03 9:45
闇が深いほど、あぶり出すのは容易ではないね、テレビもまだダンマリですね。
あん | 2022.03.13 21:34
別記事でもロシアの制裁に参加しない国のリストを見てゾッとしました。資源、食料、市場において日本は不利な側に属してるのは間違いない。右派の論客の方がロシア制裁に強硬で米中対立では100%米側だし左派は親中であってもロシアへの制裁を緩和する事には大反対でしょうから日本の立ち位置は変われないでしょうね、インドの動向は注視するべきでしょう。何よりマスコミが「世界中がロシアに制裁」と流してるのがガンです。