2019-01-10

トランプ大統領のロシア疑惑(叩かれて埃は出たが、弾劾までは進まない?)

free_mトランプ大統領のロシア疑惑、ようやく2月にはモラー特別補佐官が報告書を提出することになりそうです。トランプ大統領側近の逮捕者も出て、司法取引で多くの証言を引きだしたようで、トランプ大統領の外堀は埋まったという報道も出ています。最新の状況を調べてみました。

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まず、トランプ大統領のロシア疑惑ですが、疑惑の中心にあるロシアが米大統領選挙の妨害を行い、トランプ大統領がこれに共謀したと言う疑惑に対する証拠は一切出て来ていないようです。

では、何が出て来ているかと言うと、選挙期間中もロシアでトランプタワーの計画が進んでいたのにそれをごまかしていたとか、大統領選挙後就任前にトランプ候補側近がロシア高官と意見交換したのをごまかしていたとか、ポルノ女優に対する口止め料を選挙活動費に認定して選挙違反だとするような内容です。トランプさんや、その側近も叩いたら埃が出たことは分かったものの、ロシアゲート疑惑として大々的に取り上げるには、小さい内容です。

年が明けた1月5日には、民衆党の下院議員からトランプ大統領に対する弾劾決議案が出されましたが、民主党の幹部は弾劾決議には慎重な姿勢を示しているようです。

また、モラー特別検察官の捜査を、反対派から守って来たローゼンスタイン司法副長官は、捜査に懐疑的なバー米司法長官候補が正式に承認された段階で辞任する意向を示しているようです。2月にはモラー特別検察官が報告書を提出する予定であり、勝ち目があれば辞任する必要も無さそう。どうも勝ち目はないと考えたのかもしれません。

疑惑の中心である大統領選挙の不正の証拠がなく、あるのは埃のような証拠であっても、世論が盛り上がれば大統領を弾劾まで持って行く、それは無理でも次の大統領選挙に出られないようなダメージを与えることは可能かもしれませんが、中間選挙でトランプ大統領の支持が強固であることは明らかになっており、反トランプ派もあきらめざるを得ない状況のようです。

 

■米元補佐官、捜査に全面協力2018年12月5日

モラー特別検察官側は4日、トランプ大統領の最側近だったフリン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)について「十分な捜査協力をした」と評価、禁錮刑の実刑には当たらないとする文書を裁判所に提出した。フリン氏はロシア疑惑捜査に全面協力したとみられ、トランプ氏には圧力になる。

■ロシア疑惑でトランプ氏最側近を聴取か2018年12月8日

CNNテレビは7日、モラー特別検察官の捜査班がトランプ大統領最側近のケリー大統領首席補佐官を事情聴取していたと報じた。聴取を受けたと伝えられたホワイトハウス当局者の中で最高位。

■ロシア疑惑、司法取引で捜査進展2018年12月8日

モラー特別検察官は7日、トランプ大統領の元顧問弁護士コーエン被告の捜査協力を評価する文書を裁判所に提出した。4日に出したフリン元大統領補佐官の文書と合わせ、司法取引による捜査進展を示唆。

■米大統領元顧問弁護士に禁錮3年2018年12月13日

米ニューヨークの連邦地裁は12日、大統領選中にトランプ大統領との不倫関係を公表しようとした女性らに多額の口止め料を支払ったとする選挙法違反の罪や脱税の罪などに問われた元顧問弁護士コーエン被告に禁錮3年の判決を言い渡した。

被告は口止め料をトランプ氏に指示されたと証言しており、議会では違法行為を指示したトランプ氏の責任追及に向けて弾劾訴追も検討すべきだとの意見が浮上。

■外堀の埋まったトランプ大統領、迫り来る弾劾の日2018年12月17日

ロシア疑惑を捜査しているロバート・モラー特別検察官がニューヨーク州南部連邦地裁に提出した文書で、コーエン被告の罪状と量刑について記されている。証言がロシアでのトランプタワー建設計画「モスクワプロジェクト」に及んだ時、コーエン被告は複数のウソをついたというのだ。また同文書4ページ目には2016年大統領選挙中、ロシア側とトランプ陣営との間で複数のやりとりがあったとの記述がある。ここでもコーエン被告は当初、ロシア側との関与を否定した。選挙中、ロシアとの関係が表面化するとトランプ側に不利になる恐れがあったからだ。コーエン被告は逮捕後、モラー氏と司法取引をして議会での偽証を認めた。そして捜査に協力してトランプ側とロシア側とのやりとりを詳細に明かした。

■トランプ氏元側近はアメリカを「売った」 米連邦地裁判事が批判2018年12月19日

フリン被告はこの日、判決を言い渡される予定だったが、サリヴァン判事の手厳しい発言の後、弁護士が延期を要請した。サリヴァン判事は、判決言い渡しを来年3月13日に延期すると合意した。

ロシア疑惑の捜査を主導するロバート・ムラー特別検察官は、捜査への度重なる協力を理由に、フリン被告に実刑を求刑しない方針を明らかにしている。しかし、サリヴァン判事はフリン被告に対し、「これは非常に重大な罪だ」と指摘した。「政府高官が、ホワイトハウス敷地内でFBIに虚偽の供述をしたのだ」判事はフリン被告に対し、「あなたは自分の国を売ったのだと言える」と指摘し、フリン被告の罪に「嫌悪感と軽蔑の念を隠せない」と語った。

司法取引の合意書面によると、フリン被告は2017年1月にFBIの取り調べで偽証した。ロシア政府に対するアメリカの制裁について、トランプ氏の大統領就任前にキスリャク氏と議論していたが、その内容についてうそをついたという。イスラエル入植地に関する国連安保理決議の採決について、ロシアが採決を延期または決議案に反対するようキスリャク氏に要請したことについても、フリン被告は偽証した。またフリン被告は、米大統領選の期間中、トルコ政府を擁護するロビー活動を展開し、報酬を違法に受け取った罪でも告発された。

■ロシア疑惑、2月にも捜査結果2018年12月21日

米NBCテレビは20日、複数の当局者の話として、モラー特別検察官がロシア疑惑の捜査結果を早ければ来年2月にも司法省に報告すると報じた。これまでの報道によると、司法省は捜査報告書を公表しないが、議会に内容を通知する見通し。中間選挙で下院多数派を奪還した民主党ではトランプ氏を議会で裁く弾劾訴追を求める意見が根強い。

■“ねじれ”米議会スタート、トランプ氏を徹底追及へ2019年1月4日

アメリカでは3日、第116連邦議会が開会しました。去年11月の選挙戦を勝ち抜き3日、アメリカ議会の議事堂に集まった議員たち。下院では、野党・民主党の勝利の大きな原動力となった女性議員の割合が23%と過去最高となるなか、重鎮のペロシ氏が議長に選ばれました。民主党は全ての委員会の委員長ポストも手にして、議会運営の主導権を握ることとなり、文書の提出命令や証人喚問など、あらゆる手段でロシア疑惑をはじめとするトランプ大統領をめぐる数々の問題を徹底的に追及する方針です。

■米大統領弾劾の決議案提出2019年1月5日

米民主党のシャーマン、グリーン両下院議員は新議会が開会した3日、「トランプ大統領の犯罪」を裁く弾劾手続きを求める決議案を下院に提出した。下院多数派を奪還した民主党では他にも弾劾を訴える議員が出ているが、党指導部は現段階では慎重姿勢。ロシア疑惑などの捜査結果を待つ一方、議会でも調査し全容解明を優先する方針だ。

■米司法長官候補、ロシア疑惑の捜査継続を容認へ=共和党議員2019年1月10日

ウィリアム・バー米司法長官候補は、モラー特別検察官によるロシアの2016年大統領選への介入疑惑を巡る捜査を最後まで継続することを容認する構えと、共和党のグラム上院議員が9日明らかにした。

民主党重鎮のシューマー上院議員は先月、モラー氏の捜査を批判するバー氏によるメモについて指摘し、次期司法長官にふさわしくないとの考えを表明していた。

■“露疑惑”統括の米司法省ナンバー2辞意か2019年1月10日

複数のアメリカメディアによると、ローゼンスタイン司法副長官は、トランプ大統領が指名した次の司法長官が議会で承認された後に辞任する考えをホワイトハウスに伝えたという。副長官は、ロシア疑惑の捜査を指揮するミュラー特別検察官を任命し、捜査を統括していた。そのため、捜査に対し「魔女狩り」だと反発するトランプ大統領からたびたび批判されていた。ただ、辞任はホワイトハウスから求められたわけではないという

一方、司法長官に指名されたバー氏はロシア疑惑の捜査に批判的とされる人物。就任後は捜査の統括を引き継ぐ見通しで、捜査への影響が注目される。

■トランプ米大統領、ロシア疑惑捜査の追加質問には応じない=弁護士2019年1月10日

トランプ米大統領の弁護団は、ロシアの2016年米大統領選介入疑惑の捜査を担当するモラー特別検察官に対して、追加質問には応じないと伝えた。ジュリアーニ氏によると、モラー氏が追加質問する可能性を提起したのに対し、大統領の弁護団はクリスマス前に回答しないと伝えたという。弁護団がそれ以降、モラー氏側と連絡を取っていないとも述べた。

List    投稿者 dairinin | 2019-01-10 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

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