2021-07-08

ブラジルは反金貸しのボルソナロ大統領が頑張っているが、金貸しに巻き返しの動きも。

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南米のトランプ大統領と言われたボルソナロ氏が大統領を務めるブラジル。アメリカで大統領がトランプ氏からバイデン氏に変わりましたが、ブラジルは従来の反金貸し路線を維持できるのか、調べてみました。

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ブラジルのボルソナロ大統領は、アメリカ大統領選挙の結果が出ても、米大統領選挙に不正があったとして最後までトランプ氏を支持していました。また、大統領はいまだにコロナはただの風邪、コロナは中国の細菌兵器と主張しており、トランプ大統領が退任しても、反金貸しの政治姿勢は変えていないようです。

しかし、ブラジルでも金貸し勢力挽回の動きが見られます。その一つが、元大統領ルラ氏の復権です。ルラ氏が大統領だった200910年に、バイデン氏は当時のオバマ大統領の副大統領をつとめており、個人的な知己があるそうです。ルラ氏は汚職で有罪判決を受け大統領に立候補できない状態でしたが、3月に最高裁により有罪判決が無効と判断され、来年の大統領選挙に立候補する見込みです。既に、アメリカのバイデン大統領とも関係づくりを進めています。

そんな状況の中、今度はボルソナロ大統領がコロナワクチン不正契約の問題で、最高裁は大統領に対する捜査を検察に許可しました。

コロナ対策の失敗による支持率の低下、不正疑惑による検察の捜査など、トランプ大統領を敗北に導いたのとやり方が酷似しており、ブラジルでも金貸し勢力が挽回の動きを始めているようです。

 

■ブラジルでも? ボルソナロ氏、トランプ氏の「選挙不正」主張支持202118

ブラジルのボルソナロ大統領は7日、米大統領選で不正があったという盟友トランプ米大統領の主張を改めて支持し、2022年のブラジル大統領選でも米首都ワシントンと同じような混乱が起きる可能性があると警告した。

■ブラジル 中国製ワクチン接種開始 南米で中国・ロシア製が拡大 2021120

感染者の累計が世界で3番目に多いブラジルでは、中国製のワクチンの接種が今週から始まりました。アメリカやイギリスで開発されたワクチンが確保できていない南米では、価格が比較的安く管理も簡単だなどとして、中国製やロシア製のワクチンを使う動きが広がっています。

■ブラジル最高裁 ルラ氏の有罪判決、無効に2021310

ルラ氏は、2003年から2期8年をブラジル大統領として務めた。ブラジルをBRICSの一角として成長させ、南米初の夏季五輪を招致するなどカリスマ的な人気を誇った。大統領選挙に出馬すれば、現職ボルソナロ大統領に対する有力な対抗馬となる可能性がある。

■変異ウイルスが猛威を振るうブラジル~経済・政治の両面で先行き不透明が強まる~2021315

コロナ禍の影響で昨年4-6月期にGDPが前年比で大幅なマイナスを記録したブラジルでも、積極的な金融・財政政策に支えられ、景気は持ち直し傾向を辿ってきました。こうした中、同国では、ボルソナロ大統領が新型ウイルスを「ちょっとした風邪」に過ぎないと軽視し、感染症対策が地方政府任せとなったほか、変異ウイルスの流行もあり、新規死者数が足元で世界最多となっている状況で、景気の先行きが懸念されています。

■《ブラジル》ルラがバイデン大統領にワクチンG20提案=貧しい国への分配呼びかけ2021319

ルラ氏元大統領は「米国には自国だけでは使い切れないだけのコロナワクチンが間違いなくあるはずだ」と言い、「その中のある部分は、ブラジルや、ワクチンを買えない貧しい国々に回されることになるだろう」との持論を述べた。バイデン氏は、ルラ氏が大統領だった200910年に当時のオバマ大統領の副大統領をつとめており、個人的な知己がある。

 

■《ブラジル》米環境サミットでボルソナロ「伐採ゼロ」約束へ=バイデン政権の厳しい要求受け=態度に変化? でも「支援金くれ」2021421

ボルソナロ氏は米国のバイデン大統領に対し、「森林伐採抑制に努め、2030年までにゼロにしたい」と書いた文書を渡しているが、「そのためには資金ありき」とした発言が物議を醸している。

ボルソナロ氏は18年の大統領選の際、「森林伐採の罰則を減らす」ことなどを公約にして当選。森林開発による農地拡大、食糧増産などを推奨していた。だが、バイデン氏が大統領になったことで事態が一変。同氏は大統領選の最中から環境問題を重視する姿勢を強調しており、当確直後の昨年11月には、ボルソナロ氏にアマゾンの森林保護を徹底させることを明言していた。

■ブラジル大統領「我々は新しい戦争に直面」、コロナ巡り暗に中国を批判 202158

ボルソナロ氏は5日の演説で、ウイルスが人為的に作られた可能性や化学・細菌戦に触れながら、「我々は新しい戦争に直面しているのか。最も国内総生産(GDP)を伸ばした国はどこだ」と述べた。中国と名指しはしなかったものの、明らかに中国を念頭に置いたものだと受け止められている。

■ブラジル最高裁、大統領捜査許可 ワクチン不正契約を放置202173

ブラジル最高裁の判事は2日、ボルソナロ大統領の捜査を検察に許可した。インド製ワクチン「コバクシン」について、メーカーの提示価格の10倍以上で購入しようとするなどの不正があったとの告発を受けながら、ボルソナロ氏が捜査を命じなかった疑いがある。

List    投稿者 dairinin | 2021-07-08 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

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