金貸し支配の突破口は観念パラダイムの転換
実現塾の「日本をどう再生するか?」の議論で、重要な気づきがありました。可能性発で実現基盤を発掘していくと、金貸し支配の突破口は、本質的には観念パラダイムを転換して行くことにあると気づきます。
●金貸し支配とは何か?
金貸し支配→法制支配・共認支配(=旧観念支配)→思考停止→無思想・無気力・無関心。
今の社会が閉塞し、様々な不整合な事象が増えているにもかかわらず、どこからも答えが出てこないのは、ほとんどの人が、無思想・無気力・無関心に陥っているからです。
それは、思考停止の結果ですが、人々を思考停止に陥らせている原因は、法制支配・共認支配(=旧観念支配)であり、根本的には金貸し支配にあります。官僚制度、労働制度、学校制度等の私権制度でがんじがらめに人々を支配し、学者・マスコミ等を通じて、個人、自由・平等・博愛、民主主義等の旧観念で、人々にモノを考えさせないようにしてきました。
言うまでもなく、日本の法制・共認は、官邸→学者・マスコミを通じて金貸しに支配されており、原因分析的に言えば、金貸し支配が社会閉塞の根本原因ということになります。
●突破口は?
問題意識発の思考から考えると、根本原因である金貸し支配を突破しなければならないと発想しがちです。しかし、そのような問題意識発の思考では、突破口はなかなか見つかりません。政治・経済の仕組み、学校制度やマスコミ支配の構造を変えなければならないという方向で考えると、一朝一夕には実現はできないという現実にぶつかって、ものすごい壁を感じて思考停止してしまいます。
しかし、思考のベクトルを逆転させて、可能性発で考えると実現可能な突破口が見えてきます。実現可能な突破口は、観念パラダイムの転換です。思考停止が人々を無思想・無気力・無関心に陥らせているとすれば、先ずは、思考停止を突破することが本質的な突破口となります。しかも、それば十分実現可能です。
金貸しからすると、人々がモノを考え始めることほど恐ろしいことはありません。政治家、学者、マスコミが言っていることは嘘だらけであるという事実に気づき、みんなが金貸し支配→旧観念支配に代わる可能性を考え始めると、金貸し支配は確実に終わります。
●実現基盤は?
実現基盤は、人々の意識潮流にあります。豊かさが実現されて私権圧力が衰弱し、本源収束の大潮流が形成されています。人々は金貸しの存在基盤である私権→市場には収束しなくなっており、仲間収束、集団収束、自然収束など、人類の本源にあるものへ収束する潮流が強まっています。この本源収束の潮流は、年々強くなる一方です。なかなか言葉にはならないかも知れませんが、人々の意識の中では喉元まで出かかっており、顕在化する寸前といったところまで来ています。
本能・共認の潜在思念では、すでに私権から本源へ転換していると言えますが、人々が思考停止に陥っているのは、旧観念が潜在思念の可能性探索に蓋をしているからです。個人、自由・平等・博愛、民主主義といった近代の旧観念は宗教観念と同じで、現実の変革不可能視からくる架空の価値観念です。「信じる物は救われる」という価値観念ですから、お題目として信じていればよく、それ以上モノを考えなくなってしまいます。
しかし、本源収束の大潮流が形成されている今、人々の潜在思念と旧観念との断層、不整合は増大するばかりです。観念機能が人類の最先端機能である以上、潜在思念の可能性探索に蓋をしている旧観念に代わる新しい観念・新しい言葉に人々が収束して行くのは必然です。
旧観念の大前提にあった現実不可能視→否定・問題意識発の思考を可能性発の実現思考に切り替えて行けば、自ずと人々の観念欠乏は顕在化します。旧観念から脱却し、潜在思念にある可能性発の実現思考を解放して行くことこそ、金貸し支配の突破口であると思います。
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